933:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:16:12.58 ID:qK/F6skHo
「
脱走者ねぇ……クローンのあなたにもいつか思う時がくるって訳よ!この腐った街から脱出したいってね!」
妹達にそう告げるとフレンダは痛む足を押さえつつ、腰に差しているククリ刀を抜刀する。
ステファニーもアーミーナイフを出して身構え、もう一人の妹達に備える。
「白兵戦ですか、とミサカはつぶやきます」
「結局はあなた達もそれを望んでるんでしょ?こんな勢いよく飛び出てきちゃってさ」
フレンダはそう言うと一気にゲートの中から飛び出て戦う。
車のボンネットの上を器用にステップを踏んで歩いているモンスーンの妹達の一人と対照的に足を麦野に撃ち抜かれているフレンダでは明らかに妹達に分があった。
「おや?足を怪我をしてるのですか?」
「まぁね。ちょいと仲間を裏切った罰よ、罰!でも、あんたらにはこれで十分って訳☆」
ダァン!ダァン!と音を立ててステップを踏んでいく二人。
車のボンネットは彼女達の足跡を刻んでいく。
(クッ……あ!だいぶ痛むって訳よ……!)
「痛そうですね?苦痛に表情が歪んでますよ?とミサカは裏切り者の白豚に哀れな視線を送ります」
「かー。超電磁砲とそっくりなその容姿。ウザイって訳よ。大量生産のクローンにはそんな事、言われたくないわねぇ」
フレンダはそう言うと痛みをこらえて一気に飛び込む。
ククリ刀の歪な形状が妹達の首筋を捉えようとしている。しかし、それも敵わなかった。
というのも妹達の周りに一瞬殺気が感じられたから。
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