964:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 22:13:15.79 ID:qK/F6skHo
――カナダ・カルガリー 快晴
カルガリー市街地から十七キロほど離れた所に位置している国際空港にステファニーとフレンダは到着した。
そこからバスに乗って市街地へ向かって行く。
「フレンダ?久しぶりだね、カナダ」
「うん。英語、喋れるかな?ちょっぴり自信ないよ」
フレンダはそう言うとバスの窓から外を見る。
バスは川沿いを走っていく。黄金色に輝いている葉はひらひらと落ちていき、水面や道に落ちていき、フレンダ達の視界一面全てを金色に染め上げていた。
「綺麗だねー」
「本当だね」
フレンダにしろ、ステファニーにしろ、昨日の戦いの傷はまだ癒えていない。
フレンダは足に包帯、ステファニーも後頭部に医療用テープが貼られている状態だ。
それでも、傷を負っていても、二人の姉妹は笑顔を絶やさなかった。
もう人を殺す世界には行かないのだ。
二人は砂皿という大事な人を失ってしまったが、それでも、彼女達はそれを乗り越えて前に進まなければならない。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。