過去ログ - 木山「…成る程。それだったら、私の家で働いてみないか?」上条「木山先生の…家?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/15(土) 21:36:06.23 ID:yK3/YkMV0
時は遡り、日付は12月24日の夕刻。街には鮮やかな電飾が飾られ、それに集うかのように集まる楽しげな恋人達。そして、それを「表面上」で微笑ましく見守る大人達と、妬みを「露骨」に顔に表す学生達……また、我関せずと悟りを開こうとしている者達と、さまざまな感情が渦巻く者達が集うこの日は「クリスマスイブ」とを終えて「クリスマス」になろうとしていた。
上条「はいはい。どうせ上条さんには縁がない日ですよー」
この日ばかりは流石の上条当麻も心が荒み、そのためか、誰に向けてかは分からない皮肉が自然と口から出ていた。
上条「はぁ……せめてインデックスの奴がいてくれたらなぁ……何で今日に限って小萌先生の家に……」
哀愁を漂わせながら、「一人分」の夕食の食材を買いにとぼとぼと歩いていく。目の前に広がるのはとても幸せそうな顔をしている恋人達。
上条(くそっ……何であんなに楽しそうにするんだよ……こっちの気持ちも考えろよ……)
上条当麻は現実を見ようとしなかった。周りには同じような境遇の者も居る。しかし、日頃のせいもあってか、自分以外の人々が輝いて見え、自分だけが取り残されたような居心地を感じた。まるで二人組を作る事が出来なかったはぐれ者のように……。
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