705:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:29:53.74 ID:wwESUBR30
廃工場の壁に背中を預ける。
耳を澄ませば聞こえてくる、追ってくる足音。
命を狩る死神の足音。
706:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:35:17.84 ID:wwESUBR30
私は自分がああならない為にできるだけ足音を殺して移動する。
今まではその背中に頼もしささえ覚えていた。
『むぎの、たすけて〜』
707:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:36:23.42 ID:wwESUBR30
ピアノ線、時限爆弾、起爆ツール……様々なトラップを仕掛けながら走る。
背後でたまに聞こえてくる不規則で巨大な炸裂音が、麦野の恐ろしさを物語っている。
全てを根こそぎ消し去るメルトダウナー。
708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:41:04.50 ID:wwESUBR30
「そうか、じゃあ死ね」
さあ別の場所に移動しようか、姿勢を低くして走ろう。
そうしようとしたまさにその時
視界を確保しようと上げた顔を一瞬だけ下げると、
709:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:43:59.84 ID:wwESUBR30
絶望。
次の瞬間私が感じたのはありふれた恐怖でも痛みでもなく、絶望だった。
ああ、これだ。
710:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:45:12.33 ID:wwESUBR30
「くそっ!」
咄嗟にポケットに隠してあった小型の爆弾を投げる。
711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 10:46:49.02 ID:wwESUBR30
……あちゃあ。
麦野、思考が仕事中のソレだよ。
人の命を何とも思っちゃ居ない。
712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 11:10:19.88 ID:wwESUBR30
私、思うんだけどさ。
713:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 11:13:37.00 ID:wwESUBR30
>>700
だれうまw
>>702
フレンダ目立ってるよフレンダ
714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 11:14:35.51 ID:wwESUBR30
◇ ◇ ◇ ◇
土御門『メモリーは人の記憶を自由自在に操作できるらしい。資料によると過去には子供の記憶の改竄という形で使用された事があるみたいだ』
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