過去ログ - キョン「戯言だけどな」
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564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 15:17:46.39 ID:itzVSEe30
ハルヒは答えない。まさか何人だったか覚えてない……なんてな。
SOS団は発足当初から今まで、多少の紆余曲折は有りつつも、結局は五人で落ち着いてんだ。誰一人欠けても成り立たない、そういう……今思い出しても去年の五月、コイツの人選は確かだった。うむ。

「仲間外れには……出来ないだろ。今までずっと五人でやってきたんだし、さ」

以下略



565:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 15:39:08.63 ID:itzVSEe30
戯言か。本音か。ある方向に誘導する言葉を選んで喋っている気もするし、選ぶ余地なんて無い気もする。どっちでもいいさ。
やりたい事と、やれる事と、やらなきゃならない事と、そんなんが三拍子揃ってんだ。だったら何を躊躇する必要が有る? そして同時に、楽観的だと笑われるかも知れないがこうも思っていた。
SOS団が全員揃えばどんな状況だって覆せる、と。それが世界の終りだって。それが世界の始まりだって。
決定も既定も修正ペンで塗り潰して、新しい道を創っていける。創ってきた。だったら今回に限ってそれが出来ないなんて事有るかよ?

以下略



566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/15(火) 15:49:19.38 ID:iDkXUYiDO
弱気なハルハルもかわいいな
キョンファイトだ


567:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 15:52:54.83 ID:itzVSEe30
「聞いてみろよ、本人に」

「その本人が居ないじゃない」

ハルヒ。お前は信じられないか。
以下略



568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 16:13:22.38 ID:itzVSEe30
俺が知っているソイツ、なんてのはきっとごく一部なんだろう。ソイツを全部知った気になんてなっちゃいない。それでも、だ。それでもこれだけは断言出来る、的な事柄はいくつか有ったりするんだ、これが。
これ以上俺に言える事は無いか、なんて思った矢先に俺の座っている机の脇に湯呑がおずおずと置かれた。音を立てる事すら今は許されないと、給仕にも力が入っている朝比奈さんだ。
……力の入れ所を間違えている気がしないでもないが、しかしそれを指摘出来る空気じゃない。一歩一歩、慎重に歩く少女の手に持つお盆が震えているのは緊張からだろう。……ああ、なんか嫌な予感がする。
溢さないように注意すれば、その注意が徒(アダ)となって盆をひっくり返しかねないため、見守る事しか出来ない。ゴクリと俺の喉が大きく鳴った。頑張れ、頑張れ、朝比奈さん。

以下略



569:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 16:38:34.88 ID:itzVSEe30
一仕事終わった、というのも有ったのだろう。安堵の溜息と共に振り向いた、少女の足にPSの電源コードが(案の定)引っ掛かった。

「はうわっ!?」

転ぶ少女。スローモーションで宙を舞う湯呑二つは俺の顔面直撃コース。おいおい、マジですか。とっさに避けようとするべきか受け止めるべきかを思案してしまったせいで判断が遅れる。どちらも間に合わない。
以下略



570:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 16:53:15.70 ID:itzVSEe30
「有希……古泉くん……どうして……?」

おい、ハルヒ。その疑問よりも先ず俺を気遣う心とか無いのか。こっちは危うく大被害に遭うところだったんだぞ。
……いや、朝比奈さんを非難するつもりは有りません。有りませんから、そんな目に見えて気落ちされても弱ります。

以下略



571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 17:09:58.48 ID:itzVSEe30
「……私は何をすれば良い?」

ん? 質問されたのは俺か? あーっと、そうだな。先ずはお茶を飲んでその感想を朝比奈さんに言ってやってくれ……っていつの間にか湯呑空だし! 宇宙マジック! 神秘!

「平常と比較して茶葉の成分がおよそ八パーセント多く抽出されている。しかし苦味や酸味といった成分は逆に抑えられていた。朝比奈みくる」
以下略



572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 17:30:48.46 ID:itzVSEe30
ハルヒに歩き寄った古泉は、グラウンドに面した窓をガラリと開ける。窓枠に手を掛けるとソイツは言った。

「貴女を迷惑に思った事が無いと、言ったらそれは嘘になります」

恐らく、ハルヒによって一番振り回されてきたのは古泉たち超能力者だ。だから、その言葉は仕方が無い。言葉を遮る事も、きっと俺には許されないだろう。古泉の本音ってのを初めて聞かされた、そんな気がしたってのも有る。
以下略



573:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/15(火) 17:56:32.58 ID:r+ggR93DO
財布ン中の小銭を空にしてきた
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