77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/20(木) 23:22:03.89 ID:l1nLUIO70
第一関門クリア。どうやってこの路地裏を脱出するのか、それを俺に質問したよな、戯言遣い。俺なりの、これが答えだ。
「えっと、時間遡行が認められているのは私とキョン君だけ。で、でも制限はそれだけってそんな……こんな時間遡行が認められるなんて前代未聞ですっ!」
未来人少女が困惑しながら俺にそんな事を告げるも、俺にとっちゃそんなのは当然の話であり、別段驚くほどの事じゃないように思える。
とは言え、俺の背中に負ぶわれている事にも気付かないその動転振りは、よく分からんが大変な事態が起こっているのだろう、未来人的に。
まあ、その辺は俺の管轄じゃないしなあ。
「古泉、少し遅刻するかも知れんがそれまでこの場を持たせろ!」
副団長は微笑む。
「お任せ下さい。そして、お気を付けて」
「必ず援軍を連れて来るからな」
そう告げる。古泉は楽しそうに。その眼をチェシャ猫みたいに三日月形に細めた。それはまるで太陽を見るように。
「誇って下さい」
それはまるでヒーローを見るように。
「貴方のそれは誰にも負けない才能ですよ。僕が保証します」
言って、話は終わりと視線を敵へと戻す。そこでは俺の知らない内に話は終わったのか一触即発の雰囲気が見て取れた。
……死ぬんじゃねえぞ、古泉。いーさん。
「時間と場所の指定をお願いします!」
朝比奈さんがようやく俺の背中から降りて俺の手を掴む。俺は眼を閉じた。
「時間は今夜。えっと、ファミレスに着いた辺りだから……およそ三時間前か。だから今からきっかり三時間半前にして下さい。でもって、場所は」
俺が援軍に呼んでくる、って言ったらもうこれは一人しか居ない訳で。でもって今までお前が出て来なかったって事はこういう展開で良いんだよな? そうだろ?
「長門のマンションの前でお願いします」
SOS団の万能選手。俺の持っている中でも抜群の切れ味を持つ鬼札(ジョーカー)。
頼らせて貰うぜ、長門!
「」
641Res/518.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。