過去ログ - 上条「…ディアボロ?」4
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113:『吸血殺し編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/21(金) 22:04:59.04 ID:wcyIh8vL0


『三沢塾・学園都市支部』の直ぐ側に、一台の黒いライトバンが止まっている。
そのライトバンに近づく一人の『シスター』がいた。

『シスター』と言ってもインデックスの様な白の修道服では無く、
『ローマ正教』の黒の修道服であり、ビックリするくらいにスカートの裾が短い。
そして、これまたビックリするぐらいに厚底の、『チョピン』と言うサンダルを履いている。
コイフの下から覗く髪は赤に近い茶髪で、それを一本の太さが鉛筆程の、
何本もの三つ編みにしていた。

そんな彼女の手には、買い物でもしてきたのか、
フランスパンが覗く茶色の大きな紙袋を抱えており、
その袋を落とさないように、おっかなびっくりバンの後部座席のドアを空けた。

シスター「全く、『依頼人』をパシリに使うなんて一体、何を考えてやがりますか」
???「しょーがねーだろ。今回のメンバーの中でジャポネーゼが話せんのが…」
???「オメーとあの『神父』だけなんだからよぉ〜」

後部座席に紙袋を下ろし、ボスンと自身も座りながら、
口をとがらせてぶー垂れるシスターの少女に、
運転席に座っている『男』が上の様に返した。

虎柄のズボンにブーツ、
格子文様の入ったタートルネックのヘソ出しセーターに、
何とも形容しがたい、しいて言えば『ヘルメット』みたいな奇妙な帽子を被っている。

ちなみに2人が話しているのはイタリア語だ。

シスター「あの『神父』…まだ帰って来やがらねーんですか?」
シスター「尾行にやらせた『カニ頭』からの連絡は?」
男「生憎まだ『尾行中』だとよ…あの『神父』…真面目に仕事をする気があるんだか無いんだか…」
男「取り巻きのヤローも何か不気味だしなぁ…男前だけどよぉ」
シスター「へん!『ブチャー』に比べればあんなの大したこと無いですよ」
男「お前ホントにブチャラティの事が好きだよなぁ…」
シスター「当然です。あんなに良い男はそうはいねーですよ」
シスター「どっかの『ワキガ』とは大違いです」
男「だから俺はワキガじゃねーって言ってんだろ!」
シスター「クセーもんはクセーもんですよ!もうちっと気ーつけたらどーなんですか!」

何やらギャアギャアとじゃれ合いだす2人。
その様子は、今日昨日の知り合いといった感じではなく、
随分と長い時間を一緒に過ごして来たという感じだが…

しかしどういう組み合わせなのだろうか。
『ローマ正教のシスター』と『ネアポリスのギャング』と言うこの組み合わせは。

『シスター』の名は『アニェーゼ・サンクティス』。
『ギャング』の名は『グイード・ミスタ』。

この『学園都市』に逃げ込んだ『錬金術師』、
『アウレオルス・イザード』を追ったやって来た『刺客』であった。




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