122:『吸血殺し編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/21(金) 22:18:31.71 ID:wcyIh8vL0
―――『1ケ月前』
―――『イタリア』『ネアポリス』
アニェーゼ「本当は、色々と思いで話でもしてーんですが」
アニェーゼ「電話で言った通り、今日はちょっと仕事で来たんですよ」
アニェーゼは、対坐する、今やこのネアポリスを仕切るボスになったブチャラティにそう切り出した。
かく言う彼女も、今やローマ正教の優秀な実働戦力の一員を為しているのだが。
ブチャラティ「ああ言っていたな。しかし一体どういう事だ…?」
ブチャラティ「教会がギャングに仕事を頼むとは…どう考えてもマトモな事じゃないだろう」
ブチャラティの言うとおり、アニェーゼがここに来たのは、
あくまで教会側の交渉人として、ブチャラティとのツテを見込まれての事なのである。
アニェーゼ「実は、こっちの方で少しもめ事がありまして…」
アニェーゼ「ブチャラティの組織に所属する『スタンド使い』を2、3人雇いてーんですよ」
ブチャラティ「『スタンド使い』を、だと?」
ブチャラティの組織は、今やイタリア最大の『スタンド戦力』を保有する組織だ。
今、彼の両隣りに居るミスタやナランチャを始め、腕利きの『スタンド使い』も多い。
しかし…
ブチャラティ「何でわざわざ『スタンド使い』なんだ?」
ブチャラティ「お前達の所には、俺達に頼る必要が無い程の戦力があるだろうに」
アニェーゼの率いる『シスター部隊』や、『ツェペリ一族』率いる『処刑人』達。
『護衛官』に『スイス傭兵軍団』、『聖ヨハネ騎士団』や、『イエズス会実働部隊』など、
ギャングなんぞに頼る必要など全く無い程の『魔術戦力』や『兵力集団』を抱えている筈だ。
アニェーゼ「いやぁ…大抵の相手なら自前の兵隊で相手するんですけねぇ…」
アニェーゼ「今度の敵にはどーも『スタンド使い』がいやがるらしくて…」
アニェーゼ「私らだけじゃどーにも手に負えねーんですよ」
そう言いながら、アニェーゼは一枚の写真を、ブチャラティ達に見せる。
ブチャラティの両隣りから、ミスタとナランチャもその写真を覗きこんだ。
緑色の髪をオールバックにした、一人の青年の顔がそこには写っている。
アニェーゼ「そいつは『アウレオルス=イザード』」
アニェーゼ「3年前に教会を離反しやがった異端者で、今こいつを追ってるんですが」
アニェーゼ「こいつがどーも『スタンド使い』を護衛に雇ってるらしーんですよ」
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