過去ログ - 上条「…ディアボロ?」4
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644:番外編3:とある科学の鉄球少女 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/29(土) 14:16:22.02 ID:bjbMi4xv0


それから1週間ほど…御坂はジャイロを追い掛け続け、
ジャイロは御坂から逃げ続けた訳だが、遂にはジャイロの方が根気負けした。

ジャイロ「もう一度言っておく、『妙な期待をオレにするな』」
ジャイロ「それが『Lesson1』だ」

彼は人づきあいが良い方では無い。
彼の父である『グレゴリオ』もそうだった。
彼の『一族』の表向きの仕事は、ヴァチカンに奉職する『医者』であるが、
実は秘められたもう一つの『仕事』がある。
その『仕事』には『感傷』こそが最も不要な要素であり、
そして『感傷』とは人間関係を通して生まれる物だからだ。
だから父は人付き合いを本当に最低限度しか行わない。
友達も殆ど居ないし、結婚式や年中行事にも出席しない。
ジャイロの方もほぼ同様な感じだ。

ジャイロ「期待はずれだったからと言って文句言うなヨォ〜」
ジャイロ「この『技術』は単なる『回転』なんだ。それ以上でもそれ以下でも無いんだからよぉ〜」

しかしジャイロはまだ若いし、
『本業』の方を継いでいる訳でも無かったので、
父に比べれば人間関係は豊富な方だったし、
一見冷たい奴に見える事があっても、
本質的には気が良く、面倒見のいいオニイチャンなのであある。
だから、ほんのチョッピリならば…
あんまり纏わりつかれるのも面倒だし、ほんのチョッピリなら、
彼の一族が代々伝えて来た誇り高き『回転』の『技術』の『一端』を、
教えてもイイかなぁ〜なんて思ったりした訳である。
『全て』では無く、あくまで『一端』、ほんのチョッピリだけだが…

御坂「………」ジィーーッ!
ジャイロ「(まあ、結構カワイイ娘見てぇーだし、少しぐらい『サービス』してやってもいいかなぁ〜なんて)」

興味津津と言った様子で、ジャイロの掌に置かれた『鉄球』を凝視している。
時間は昼時、場所は公園のベンチ。2人の傍らにはサンドイッチが置かれている。
まるでデートだが、2人の間にはそんな浮ついた空気は微塵も無い。


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