過去ログ - 上条「…ディアボロ?」4
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807:『吸血殺し編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/30(日) 16:01:59.99 ID:tQkFKix50

姫神「(ようやくここまで来た。だから止まれない)」

姫神と吸血鬼との闘争で生じた膨大な『エネルギー』の奔流を感じ取り、
偵察に訪れていたイギリス清教所属の『先槍騎士団(1stLancer)』に助けられた彼女は、
彼らに保護され、紆余曲折の果てにイギリスへと渡った。

姫神を伝説の『吸血殺し(ディープ・ブラッド)』と勘違いしたが故だが、
彼女は自身の『体質』を『呪われた力』だと思い込んで心を閉ざし、
イギリス清教の人間達の前では決して『波紋の力』を見せる事は無かった。
自分の『呪われた力』が、『吸血鬼』を呼びこみ、生まれ故郷を滅ぼしたのだと思い込んでいたのだ。

『力』を見せ無い姫神に、何時しかイギリス清教側の関心も薄れ、
彼女は捨て扶持同然の金で、かろうじて飼い殺しにされていたが、
ある時偶然、ロンドンからずっと南に下った所にある、一つの田舎町を訪れた時、
故郷での惨劇以来、静止していた心と、彼女の運命は再び動き出したのだ。

―――『ウィンドナイツ・ロット(風の騎士たちの町)』
それが彼女が訪れた小さな町の名前だった。

かつては刑務所と炭鉱で小さいながらも、
それなりに栄えていたこの町も、炭鉱が閉鎖され、刑務所が移設され、
残されたのは朽ちた中世の遺跡のみだが、
場所が悪いのか観光地化も失敗し、今緩やかに消えていくだけの過疎の町だ。


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