815:『吸血殺し編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/30(日) 16:33:16.90 ID:tQkFKix50
―――『伝説』は以下の様な物である。
今から100年以上前、この『ウィンドナイツ・ロット』を
『ディオ』と言う名の『吸血鬼の王』が突如襲い、町は一度滅びの縁に立たされた。
しかし、その『ディオ』を追って、『勇者』と『その仲間達』が、この町を訪れ、
『ディオ』をその『奇妙な魔法』…『波紋法』と彼らが呼ぶ『魔法』で討ち滅ぼし、町を滅びから救ったのだと言う。
勇者の名は『ジョナサン』。『仲間』の名はイタリアから来た『ツェペリ』と、『チベット』から来たと言う、3人の『波紋の戦士』。
彼らは一様に、『波紋法』と呼ばれる奇妙な『光の技』を使い、『吸血鬼』とその『眷属』を触れるだけで滅ぼし、
逆に生ける人間は、触れるだけでその傷を自在に治した、と伝えられていた。
そして勇者たちは、邪悪な『ディオ』を滅ぼした後、
『ディオ』が所持していた『吸血鬼』を生み出す邪悪な『石仮面』を砕き、
何処かへと去って行ったのだと言う。
この『伝説』を聞き終えた時、姫神は一つの事実を悟っていた。
―――『同じ』だッ!
その『勇者達』が使ったと言う『波紋法』と、
自分の生まれ持ったこの『体質』は『同じもの』だったのだ、とッ!
そして、この『体質』の『意味』、本来の『目的』はッ!
この『ウィンドナイツ・ロット』を、自分の故郷を襲った『吸血鬼』を、葬り去る為ことなのだと言う事をッ!
姫神は、ここで初めて、自分の『生まれ持った物』の意味と、
自身に課せられた避け得ぬ『宿命』を自覚したのだッ!
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