819:『吸血殺し編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/01/30(日) 16:47:46.69 ID:tQkFKix50
『ウィンドナイツ・ロット』から『ロンドン』へと帰った姫神は、
大英博物館へと籠りきり、『波紋法』と『吸血鬼』、そして、
『吸血鬼』を生み出すと言う『石仮面』に関する情報を求め、
あらゆる文献を探った。まだ幼い少女には余りに過酷な作業だったが、
彼女は遂に一つの文献に行きあたった。
『イロイコ=A=ラーキー』とか言う考古学者が書いた、『石仮面の伝説』と題された文献。
そこには、粒子が荒くおまけに白黒であったが、『石仮面』の現物の写真も掲載されていた。
『イロイコ=A=ラーキー』は『吸血鬼』や『波紋法』の存在には懐疑的であったらしいが、
それにまつわる数々の『伝説』や『伝承』を纏め、この本に記載していた。
これは随分と姫神の手助けになった。
彼女は、自身の体験と手に入れた知識から、一つの結論に至っていた。
『石仮面』は今なお現存し、『吸血鬼』どもも何処かの闇の中で跳梁跋扈していると。
それを討ち滅ぼす事が、自身に課せられた使命なのだと。
それは『復讐』でもあった。
彼女の故郷を滅ぼし、彼女の運命を狂わせた『石仮面』。
あの様な悲劇は、もう繰り返させてはいけない。
『復讐』と『使命』の為に、『石仮面』は永遠に闇の底に葬るッ!
―――姫神秋沙の長い旅の始まりだった。
1002Res/296.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。