30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 20:43:17.85 ID:euNg3scAO
補習を終え、校門を出てスーパーマーケットに行くために公園を歩いていた俺は敷地内に設置された自動販売機の前に立っている少女を見つけた。
「やあ」と俺は言った。
「君も補習だったのかい?」
「違うわよ。一緒にしないでちょうだい」と彼女は不満げに言った。
「だいたい、君って呼び方はやめてっていったじゃない。私には御坂美琴っていう名前があるのよ」
「わかったよ、美琴」
「それでいいのよ」
美琴は手に持っていた『苺おでん』を実に旨そうに飲んだ。
――――――――
美琴の好物はこの不気味な飲み物である。
彼女は初めて普通に話したときにも、公園に降り注ぐやわらかな日射しの下でそれを胃の中に流し込んでいた。
「この飲み物の優れた点は、」と美琴は俺に言った。「食事と飲み物が一体化していることよ」
そういうと彼女は飲み終えたスチール缶からプルトップを外してポケットに入れ、缶をごみ箱に放り込んだ。
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美琴は今日も缶からプルトップを外し、ポケットにしまった。
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