過去ログ - 美琴「週末は アイツの部屋で しっぽりと」
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4: ◆nE9GxKLSVQ[saga]
2011/01/22(土) 13:43:35.90 ID:SumbvhkSo
 それが男子寮の前で惚けたまま立ちつくしている自分を指した声だと気付くと、
 美琴は慌てて体面を整え、声のする方へと振り返った。

「あ、つ、土御門のお兄さん……こんにちは」

「およっ、常盤台のお嬢さん。今週も来たのかい?」

「あ、え、えっと、はい。土御門さんはこれからお出掛けですか?」

「舞夏と待ち合わせて買い物に行くとこですたい」

「兄妹仲が良いんですね」

「そちらさんほどじゃないにゃあ〜」

 美琴は恋人の友人であり、友人の兄でもあるこの男、
 土御門元春(つちみかど もとはる)がどうにも苦手だった。
 能天気な言動の裏側に、決して他人に心掴ませぬ刃を秘めているように見える。
 人を値踏みするような視線を隠すサングラスと、季節にそぐわないアロハシャツ、
 それに加えて気色の悪い口調―――その全てがうさん臭かった。


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