5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/22(土) 22:27:20.81 ID:/X7dip2ro
休憩時間――
さぁ、加奈子がネタばらしをしにくるのかな?
あたしはニヤニヤしながら様子を窺っていたんだけど、加奈子は相変わらず頬を染めたまま
こっちをチラチラと見るだけだった。
それはまるで恋する乙女の仕草だ……もしかしてそれでデレてる振りしてんの?
めんどくさくなったあたしは、加奈子の席へ向かい、こちらからネタばらしを要求してみた。
「加奈子ぉ、そんな演技したってとっくにバレてるんだってば。まったく……」
「えっ、あっ、桐乃……」
加奈子は目を合わそうとせず、耳まで真っ赤にして俯いている。
「もう〜〜、加奈子ってば!」ポンッ
あたしはちょっとイラついて、加奈子の肩を軽く押した。
すると加奈子は、あたしの手の上にスッと自分の手を重ね、潤んだ上目遣いの瞳で
あたしを見つめてきた。
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