過去ログ - 悪魔「異界の門を開いたのはお前か」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/01/30(日) 16:30:55.63 ID:t0ky2MRAO
人狼「言われなくてもわかってる。……お前がどうにかしろ」

悪魔「……さっきまでの威勢はどうしたんだ。お前」

人狼「準備もせずにこんなの相手に出来るか!」

悪魔「やれやれ……。情けない犬だな」

人狼「見てるだけのお前に言われたくないな」

 悪魔の足元には、魔方陣が展開されており、首共は近付く事が出来ずにいた。
 対する人狼は悪魔を見もせずに、向かい来る凶刃を振り払い続けていた。
 個々の力量では圧倒的だか、数多の不死者を相手に圧されつつあった。
 元来の吸血鬼退治に用いられる胸に杭を打つ事も、首だけが明確な彼らには通じず、夜明けまでこの袋小路を続ける事も出来そうに無かった。
 体力は徐々に削がれ、肌には無数の噛み傷が残される。

悪魔「まさに多勢に無勢か……。おい、ここらでやめにしないか? 引き分けと言うことでな」

中年「引き分けだ? 何をバカな」

悪魔「私も加われば、夜明けまでこの状況を維持出来る。そうすればお前達は……」

中年「吸血鬼が太陽に弱いだなんて、おとぎ話の読み過ぎじゃないのか? そこで黙ってお友達が干からびるのを見てな」

悪魔「やはり血は吸うようだな。ならばあの小娘の言うお前の特性と同じか……。気は進まんが、飼い犬が死ぬを黙って見ていては飼い主失格だからな」

 悪魔が、魔方陣の一部を靴でこすり消した。

悪魔「……さて、引き分けとしなかった事を後悔させてやろう。私を殺せるか?」


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