過去ログ - 悪魔「異界の門を開いたのはお前か」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/01/31(月) 23:56:54.09 ID:ysW3NZdAO
中年「いったい何の話だ……」

悪魔「日光には強くても、生き血を啜る者の因果からは逃れられなかった。……死者の血は吸血鬼には毒だ。知らんのか? 少しはおとぎ話でも読んでおくべきだったな。おい、留めはお前にくれてやるぞ」

人狼「……わかった」

中年「ま、待て! お前ら何が目的だ!? ……そうだ!! 何か質問があるんだろう、何でも答えるから!」

 中年が口早に叫ぶが、悪魔は氷雨の様な言葉で切り捨てた。

悪魔「死人も口を聞く。……私の世界ではな。さっさとやれ」

 机の足をへし折った即席の杭で、人狼は、哀れな男の胸を貫いた。

悪魔「さてと。一つ仕事が終わったが、この身体では少々不自由だ。私は一度、こいつを連れて異界に戻る」

人狼「じゃあ私も」

悪魔「いや、お前にはこの事を報告してもらう。私に付いていた豚の臭いを覚えているだろう? そこへ行って、吸血鬼は殺した。と、小娘に伝えてこい」

人狼「なんで私が」

悪魔「留めを譲っただろう」

人狼「……ずるいぞ」

悪魔「悪魔に卑怯は褒め言葉だと思うが?」

 悪魔は意地悪く笑うと、中年の死体と共に虚空へと消えた。

人狼「はあ……。面倒くさいな」


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