過去ログ - 悪魔「異界の門を開いたのはお前か」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/08(火) 22:37:15.54 ID:t7faXI5AO
少女「私が悪魔に取り憑かれてるとか、ですか?」

人狼「悪魔よりも嫌な気配だ」

少女「……気のせいですよ、きっと」

 言い切られると、人狼は口を閉ざす他無かった。
 
女「ブッ! フガッ……ブヒブヒ!!」

少女「どうしたの? お姉ちゃん」

人狼「……私にも付いて来て欲しい? 私は別に構わないが」

少女「私も構いませんよ? それじゃあ、上がってください」

 少女はさっさと家に入ってしまう。

女「ブゥ……」

人狼「……あの子の言う通り、勘違いかも知れない。何かに憑依されている様では無くて、ただ嫌な気配がするだけだからな」

 玄関をくぐると、少女がスリッパを用意して二人を待っていた。
 言われるままに、居間へと通される。
 そこには、一人の男がソファに腰掛けていた。

少女「先生、お姉ちゃんと、悪魔さんの伝言役の人狼さんです」

教師「……そうか、二匹共椅子は居るか?」

 一般的な教師よりずいぶん若いなと、女は印象を受けた。
 銀縁眼鏡の奥から、不愉快その物と言った視線が注がれる。

人狼「すぐに動ける様にして置きたい。だから椅子はいらない」

教師「それが良い。……馬鹿を見るのはそういう頭の回らない奴らだ」

女「フガッ! ブヒッブヒッ!!」

 女が、がなり立てるが、教師はそれを理解する事が出来なかった。

人狼「……」

 それまで翻訳を務めていた人狼は口を開かない。
 
女「ブヒッ!! ブゥ!!」

人狼「……何を言っても無駄だな。この男、悪魔と契約している。他人を陥れる事なんて、何とも思っていない」


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