過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」
↓ 1- 覧 板 20
10:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/26(水) 20:39:12.35 ID:KPu69xg30
「せんせぇ。さよぉなら」
「はい、さようなら。また明日ね」
舌足らずな少女の挨拶に、絹旗は相好を崩す。
少女は一方通行を見上げる。
一方通行は、少女が挨拶をきちんと済ませたのを確認する。
「じゃあ、行くか。想」
「バイバイ、想ちゃん」
「ばいばーい」
一方通行に手を引かれていく少女 ――― 御坂 想に向かって絹旗最愛は手を振る。
青年と少女の後ろ姿を見送りながら、絹旗は瞳を細めて笑う。
「ふふふ、ホントに親子みたいですね」
◇
「それでね、それでね」
少女と並んだ自分の影が夕日を浴びて長くアスファルトに映るのを眺めながら、少女の手を引く。
杖を付いていても、想の歩幅は一方通行のそれよりも遙かに小さい。
想の小さな身体を引っ張ってしまわないように、歩幅を調節してやる。
それは意識するまでもなく、一方通行の身体に染み着いたものだ。
1002Res/454.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。