過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」
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33:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/27(木) 22:10:03.66 ID:qfluUYGG0


「さて、夕飯の仕度しねェとな」

「あーくんが作ってくれるの?」


一方通行の言葉に子猫のようにひくんと見上げる。



「まァ今日は…っつーか今日もだけどな」

「やった〜」


想が一方通行の足下にくっつく。
ホワイトジーンズごしに少女の温かい体温が伝わる。


「オラ、離れろ。歩き辛いだろォが。さっさと仕度しなきゃならねェンだ」

「想もお手伝いする」

子犬のように足下にじゃれつきながら想が弾んだ声をあげる。


「包丁は使わせねェからな」
「ぷぅ〜…」
「そンな声あげてもダメ」


予想通りの言葉に、一方通行は黒いエプロンを身につけながら釘を刺す。
子供ようの小さな桃色のエプロンを想の身体にかぶせると、かがんで背中の紐を結んでやる。


自分でやるの、と言う想の言葉は無視する。

うまく結べずにだらりと床に付けたままの紐を自分で踏んづけて転んだことは記憶にまだ新しい。
でかいたんこぶをこさえて泣きわめく少女をなだめるのに苦労したのだ。


もう少し少女が大きくなるまでは自分が結んでやるしかない。
一方通行は蝶々結びにしてやると、一人うなずく。




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