過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」
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88:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/29(土) 22:00:33.50 ID:ChlwkKn80


「はい?」

珍しく自分を先生と呼ぶ一方通行に、思わずぎょっとする。
彼の横顔は悔しげにしかめられている。薄い唇は口惜しそうに歪む。
そうだ、自分が胸の痛みを覚えずにいられない少女の姿に、この青年が平然としていられるはずがないのだ。


「……今夜空いてるか?」

普段ならば、心音を三拍は早める魅力的な言葉だろう。
色々と、耳年増な自分の期待を煽る言葉だろう。


しかし、この場において、絹旗は一切の期待など抱くことはない。
続く彼の言葉が容易に想像出来るからだ。


「アイツに……想に教えてやってくれねェか?踊り」


この超々親馬鹿め。



ため息がこぼれる。


「ハァ……なに言ってるんですか?」


そして、自分の言うべき言葉は決まっている。

自分は園児達の保育士なのだ。



「超当然でしょう」


すなわち、想の先生である。
泣きべそをかいてもやりとげようとする超可愛い頑張り屋さんを放っておくはずがないのだ。


「サンキュ」


顔を見ずとも、一方通行が薄く笑ったのがわかった。






訂正。少し期待してもいいだろうか。






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