6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/26(水) 20:55:14.55 ID:bG1sEn+D0
昼休みにも、放課後にも。
律はいつもと変わらない笑顔で私に話しかけてくれた。
一言、ただ一言「ごめん」が言えたら。
「澪ってば!」
「・・・え?」
眼前に律の顔。
「どうしたー?何か元気無いぞー?」
ひらひらと私の目の前で手を振る。
「あ、ひょっとして?」
「!」
悪戯っ子のような表情に変わる律。
「オーゥ!澪!わかってる!皆まで言うな!うん!」
「・・・?」
きょろきょろと周りを確認し、トーンを落とす。
「・・・我慢すると身体によくないぞ?今のうちにいっとけって!」
「ふざけるなっ!・・・」
条件反射的に掲げた拳をふり下ろす事は出来なかった。
まただ。
またこの感覚。
ツッコミ待ちとでも言うのだろうか、律は律で妙なポーズを取ったまま私の顔を不思議そうに見上げていた。
「・・・その、ごめん」
その場に居たたまれなくなって、私は結局洗面所に走る事にした。
「調子狂うな・・・?」と律の声が聞こえた気がした。
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