56:>>1[saga]
2011/02/12(土) 09:22:05.55 ID:BGoMmlPDO
夏か……
頭に浮かんだ意地悪な顔をした女の子のことは気にしない。蝉の鳴き声がその像をかき消した。
僕もあんな風に精一杯情熱を燃やして生きて、そして力尽きて死にたい、なんて全くの嘘だけど。
僕の人生の目標はまーちゃんとのラブラブライフを長く保つことにあるのだ。
「よお、兄ちゃん」
それにしても蝉の声は頭に響く
「おいおい。無視してんじゃねえよ」
「……」
……蝉の鳴き声とはどうしてあんなに人間にはうるさく聞こ
「無視してんじゃねえっつってんだよ!!」
「……はあ」
一応今の時刻は午前6時。早朝である。これが午後6時だったらわかるが……いや、それでもまだ真夏だからけっこう明るい…というのは関係なくて
「ちぃとだけ、金貸してくれねえかなぁ?」
「こんな朝っぱらから!タクさんぱねえっす!」
「……」
僕は早朝、科学の発達した都市の大通りで超古典的な不良に絡まれてしまったらしい
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