過去ログ - 鋼牙「学園都市？」 -SS速報VIP

過去ログ - 鋼牙「学園都市？」

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15: ◆ULPIsxknXU
2011/01/31(月) 01:23:20.47 ID:xonHbSgK0
佐天「うーいーはーるーっ！」

いくら風を操れるとはいえ、この日課だけは自分の手でやっておかないといけない性分。なにより親友の涙目になってる姿はとても可愛い。それを能力でやってしまうのはもったいない気がしたのだ。

初春「ひゃぁああ！？佐、佐天さん、もう、何するんですかぁ。」

お決まりの台詞も私がレベル4になってからでも変わらない。ぷりぷりと怒る顔が愛らしくて私の胸の中をくすぐってくれる。初春はそんな存在だった。

佐天「お。今日も可愛い縞パンでしたっとー。眼福眼福」
初春「あ、もう！こんなところで言わないでくださいよっ！佐天さんなんて知りません。」

ここまではいつも通り。このままこんな日が続けばいい。小走りにかけてく親友の背を追って校舎の中に入って、靴箱で靴を履き替える親友の肩をたたく。

佐天「もーごめんってば。お詫びに今日はクレープおごるからさ。」
初春「ほんとですかー？……あ、でも暫くは。風紀委員のほうに行かないとだめなので…。」
佐天「ん？どうしたの？何か事件でもあったの？」

なんだか嫌な予感がする。聞いちゃダメな気がしたけど、聞いてしまった。

初春「そうなんですよ、って知らないんです？かなりニュースにもなってるんですよ？」
佐天「え、そ、そうなの？あはは…最近テレビみてなくって…。」
初春「朝からあんまりしたくない話題ですけどね…連続殺人事件知らないなんて。……私たちのところでも見回り強化の命令がきたので解決するまでは暫くは一緒にかえれないかも。」
佐天「へ、へぇ…残念…。…それで、どんな事件なの？それ。」
初春「なんでも、事件現場には血だけがのこって、後は何も残ってないとか……う。…気持ち悪くなってきました。」

うぁぁ。と廊下を歩きながらげんなりと親友が唸るのも聞かずに私は、青ざめて立ちすくんでしまった。

初春「佐天さん？……すみません朝からする話題じゃないですね。さ、はやく行きますよ。」
佐天「ぁ。…ぁ、うん。」

大丈夫。大丈夫。ばれる訳がない。

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