過去ログ - フルチューニング「一つ願いを聞いて欲しい」
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61: ◆p2rftD9zG.[saga]
2011/02/06(日) 20:10:20.26 ID:Xu9TTjyAO





唐突に3拍子の軽快なメロディーが流れる。

【ショパン: ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64】


「それはミサカ専用の着信音かねとミサカは興味津々で尋ねる」

「このタイミングだとオマエしか居ねェだろ」

真っ青な携帯を片手に持ち、パチンとスライドさせたフルチューニングはしみじみと語る。

「それにしても、子犬のワルツか…。 なかなかどうして指が回らなくて、凄く苦心したような記憶があるねとミサカはしみじみ改造する」

「オマエはピアノを?」

一つだけ大きく頷き、とある知育プログラムが云々と答えられた。

「バイオリンも良かったのだが、どうしても皮膚がかぶれてしまうようでねとミサカは溜め息をつく」

「そォかい、生憎だが音楽はとンと興味ねェよ」

ロシアの地で歌ったというのか、データ変換をした時を入れてさえ、彼が歌ったのは今まででも片手で数えきれるぐらい。
そんな数回だけだった。

「そうなのか。 だったら」

ソファーに寝転び、テレビを眺める彼に一言、

「いい加減、ソファー譲ってくれよ」


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