過去ログ - 侍「なぜ俺の家に童女が……」 幼女「ムニャ……」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:19:50.00 ID:Zz2isvubo

侍「おい、権蔵爺!」

「なんだうるさい……」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:20:25.66 ID:Zz2isvubo

 道端の粗末な茣蓙の上から身を起こしたのは、一人の男にございました。
 物乞いの権蔵という者で、この寒い中ほぼ裸の恰好でそこにいたそうで。

 眠そうな目をこするのは左腕。右腕はございません。隻腕です。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:20:53.45 ID:Zz2isvubo

物乞「……おお、源次郎ではないか。いったいぜんたい、こんな明け方になんの用だ」

侍「こいつだ!」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:21:28.47 ID:Zz2isvubo

 童女は二人のかましいやりとりを、きょとんとした目で見つめるのみだったそうでございます。
 その目はまだ眠そうで。
 ただ、それはまだあどけない顔に、よく似合っていたようですなあ。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:23:06.08 ID:Zz2isvubo

侍「最初は猿が家にいやがって、次が狼、そん次が熊と来て、今度は虎でも来るかと思えばしょんべん臭え童女と来たか! てめえは一体何がしたいんだ!」

物乞「はっはっは、少しは落ち着け源次郎。まずは話を聞いたらどうだ」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:23:52.55 ID:Zz2isvubo

 勢いよく振り向いた先に物乞いの姿があったので、お侍はびっくらこいて仰け反った。
 その背中を、そっと支えたのが例の童女。

 お侍は、きょとんと振り返りそれを見下ろしたのでございます。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:26:34.48 ID:Zz2isvubo

侍「ならさっさと要点を言えってんだ! こっちは早く寝てえんだよ!」

物乞「要点だけなら簡単だ。その童女を預かれ」

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:28:36.92 ID:Zz2isvubo

 言うが早いか、物乞いは街道をさっさと歩きだしたのでございます。
 何か言おうとした機先を完全に制した形であったゆえに、お侍は完全においてけぼりを食ったそうな。
 物乞いの足はなかなか早く、みるみる内にその背中が小さくなりました。
 お侍は追いかけるのも馬鹿馬鹿しくなって、街道を反対に、つまり村の方に歩き始めたそうな。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:29:55.60 ID:Zz2isvubo

侍「あー……」

幼女「……?」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 21:30:39.29 ID:Zz2isvubo

 さて、今日の分はここまで。
 お話が聞きたければ、また明日いらっしゃい。
 先ほど急な用事が入りましてな、このいやしい物売りめは大事な話をしに行かなければならないのでございます。

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/31(月) 21:54:07.59 ID:z8uU2vwAO
>>20 乙でした。
先日 箸の先の部分が折れたからな…
よし、買いだ。


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