過去ログ - 侍「なぜ俺の家に童女が……」 幼女「ムニャ……」
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236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/20(日) 22:14:19.31 ID:pxa3Ygtko

 周りを囲む八人程の人間が目に入らないかのように、武士は立ちあがりました。
 振り返って、

「ここに金を置いておく」
「おい、ちょっとてめえ――」

 その時には。
 既に流れていました。
 状況も。そして血も。

「がっ!」

 振り向きざまに抜かれた刀は、正確にならず者の心臓を突いていて。

「――」

 その目は鋭く、息細く。

「てめえ!」

 死体が地に落ちると同時に、次の男が飛びかかりましたが。

「ぬぐ!」

 喉を一突き。

「俺はためらわん」

 武士の声が静かに響きます。

「ためらいなど、どこかに置き忘れてしまった」

 刀を上段に。

「それでも良ければかかってこい」

 夏の日差し強く、強く。


 と、今日はここまで。
 最後の役者がそろいました。
 物語の終わりは再三申しておりますように、すぐそこでございます。
 ああ。

 ちりぃぃん……

 鈴の音が、聞こえるようでございますね……



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