過去ログ - 侍「なぜ俺の家に童女が……」 幼女「ムニャ……」
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250:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/21(月) 21:21:58.70 ID:y3bh/LA9o

 物の叫び。
 それがお侍が聞いているものの正体で。
 ええ、鈴の音ではないのです。
 それは、この世にある全てのものが発する終の声。
 従えば、全てが壊れます。引き裂かれます。

「お前は――お前の刀は特にうるさい。たくさん斬ったんだな」
「……お前は黒い。お前も斬ったのか」
「……ふふ」
「……くく」

 お互い、短く笑うと、同時に地を蹴りました。

「おおおおおおお!」
「……」

 がきゃん!

 激しく拮抗する力。火花が生じようかという鍔迫り合い。
 押し合う気合は横に流れて、二人川の中へと駆け込みます。
 お互い膝まで浸かったところで、

「セイッ!」

 お侍、ひねり落とし、刀を斬り上げ。
 武士、くぐって避けるとその回転を刀に乗せます。

 ぎゃん!

 こすれる音と、

 ひゃああああああああああああああああああ!

 今や甲高い化け物の声となった、≪物の叫び≫。



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