過去ログ - 侍「なぜ俺の家に童女が……」 幼女「ムニャ……」
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253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/21(月) 21:24:25.70 ID:y3bh/LA9o

 がらりと、侍の家の戸が開きました。
 男は月明かりに照らされた部屋を覗き込みましたが、そこには死体が一つきりしかありませんでした。

「童女ならもう逃げた」

 後ろから声。
 振り返ると隻腕の男が一人。

「お前が例の武士だな」

 武士は物乞いを見つめます。左の瞳だけで。
 右の目は、深くえぐられていました。

「……一足遅かったか」
「お互いにな」

 物乞いは左の手に何かをぶら下げていました。

「儂はもっと、別の結末を見たかった」
「そうか」

 武士が新しく刀を構えます。
 物乞いも、左手に一振りの刀を。

「銘はないが、名刀だ。我が弟子のな」
「……」
「儂では鬼である貴様には勝てん。だが、もう片方の目、もらうぞ。弟子への土産だ」

 二つの影が交錯しました。



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