16:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/31(月) 04:29:10.45 ID:FEAaW2qY0
耳まで顔を真っ赤にしている澪先輩を確認したところで、ようやく私は我に返った。
何やってるだろう、ここは部室なんですけど。っていうか、私達の存在、完全に忘れてませんか?
はぁ、と溜息が自然に零れる。
そして、私と同様で、さっきから全然会話に参加していない唯先輩に気がついた。
「唯先輩?」
見ると、唯先輩は、何も書かれていないアイスの棒をジッと見つめて押し黙っていた。
その顔からは何も読み取れない。見たことの無い表情だった。
「どうしたんですか? 具合でも悪いんですか?」
「えっ? あずにゃん、何か言った?」
「あ、その。ハズレの棒なんかじっと見て何してるのかなぁ、って」
「……うん。ちょっとね」
そう言って唯先輩は、窓の外の明かりに透かすようにして、棒を掲げた。
表情が変わり、唯先輩の口元がニヤリと持ち上がる。
えっ、と驚く。
またしても見たこと無い表情だったが、今度のそれは、ちょっと……その、気味が悪かった。
私は内心、不思議なほどに驚いた。
今の……なに?
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