37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/02(水) 05:17:39.39 ID:xCJ53iVR0
姉の凶行に心を痛めている憂。
目に見えてわかるほどの憔悴しきった顔で、それでも健気にいつも通りに振舞おうとする憂。
可哀想でならなかった。そして、それに全く気がつかない唯先輩が許せなかった。
いや、それとも……もしかして、気付いた上で犯行を重ねているのだろうか。
「ねえ、唯ちゃん」
ペラペラと呑気なことを喋っている唯先輩を遮り、ムギ先輩が声を上げた。
皆、ムギ先輩を見つめる。
そういえば、墓に使われているアイス棒はやはり、あのガリガリ君の棒なのだろうか。
「ムギちゃん? ……な、なんか顔が怖いよ? どうしたの」
「ねえ、唯ちゃん。唯ちゃんはアイスが大好きよね?」
「えっ、あ、うん。そうだよ」
「そのアイスなんだけど」
「えっ!? な、なに、ひょっとしてまさか……明日からアイス無しとか?」
「ううん、そうじゃないの」
「ホッ……よかった」
ホッ、じゃないっての。
「ただ……その、明日から、全部ハーゲンダッツにしてもいいかしら?」
「え? どうして」
「どうしても」
「……ふーん。うん、別にいいよ」
思わず律先輩と顔を見合わせた。
ムギ先輩の意図。それは、つまり、
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