過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/03(木) 00:05:16.78 ID:ApuBWSEk0
 澪先輩は今にも泣きそうな顔で、律先輩は私の言葉にとても驚いた顔をしている。
 私だって言う時は言うのだ。特に今回は憂が苦しんでいるのだから。
 一切の妥協は許されないんですよ、先輩。
 私としては別にふざけているわけではなかったが、ムギ先輩の目にはそういう風に映ったらしい。
 見たことの無い真剣な表情で、太い眉毛を吊り上げていた。

「梓ちゃん。笑い事じゃないのよ」

「すみません。でも、ふざけているのはそっちも同じじゃないですか。唯先輩の行動はもう悪戯じゃ済みませんよ」

「それはわかっているわ」

「だったらもっと真剣になってください」

「りっちゃんも澪ちゃんも真剣よ」

「そうですか? 本当にお二人とも、唯先輩を止める気があるんですか? 私には、今の関係を壊さないように壊さないようにと、そればかりに気してる風に見えますが」

「……そうね。梓ちゃんの言うとおりかもしれないわ」

「だったら――」

「だから梓ちゃんを呼んだの。今の私達じゃ……どうしても唯ちゃんの為に鬼になりきれないから」

 なんだそれ。
 それってつまり、私に嫌われ役になれって事? それが曲がりなりにも先輩の言う事だろうか。
 今、ふと気がついた。
 なんて身勝手な人達なんだろう。

「ひどい事言うんですね。私に全部押し付けるんですか」

「梓、それは違う! 梓には、意見を出してもらうだけで、それは皆でやるから」

「でも、唯先輩の心を抉る言葉を考えるのは結局私なんですよね?」

「そ、それは」

「はあ。まあ、いいですけど。私、普段からきついこと先輩たちに言ってますもんね。それで白羽の矢が立ったんでしょうし」



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