49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/03(木) 00:42:08.63 ID:ApuBWSEk0
「律先輩? どう思いますか」
「うーん、そうだなぁ。ちょっとストレート過ぎると思う。それに唯ならきっと、『えっ、何のこと?』ってなると思うし」
「その辺は大丈夫です。とぼけたら、怒鳴りますから。『とぼけないでください!』って」
「あっ……そ、そうなんだ」
「私が大声上げたら、さすがに唯先輩も本気で焦るんじゃないでしょうか」
「まあ、そうかもしれないな」
「そして、畳み掛けるように、言ってやるんです。『いい年して子供みたいな……いいえ、あんな残酷で不愉快な事して恥ずかしくないんですか!?』」
思わず気持ちが入ってしまい、声を荒げてしまった。いけないいけない。
律先輩は目を見開き、澪先輩は真っ白くなっていた。ムギ先輩は感心したように、ホワイトボードに一言一句、私の台詞を書いていく。
「す、すみません……つい」
「ううん、気にしないで。それくらいの本気がなくちゃ、ダメだもの」
「そ、そうだよな。唯のことだし、梓が本気なるのも当たり前だよな!」
少し的外れな律先輩の言葉に、私は苦笑を浮かべて肯定した。
私が今回、こんなにも本気になっているのは、たしかに唯先輩が絡んでいるからだけど、本質は憂ということをわかってほしい。
憂の笑顔を取り戻すため。
だから、唯先輩にはとっとと踏み誤った道から復帰してもらいたいのだ。
その為なら私は心を鬼にして唯先輩を糾弾できる。建前でも、本音でもだ。
「ゴホン……話を続けますけど、とりあえず今の台詞を言ったら、少なからず唯先輩は動揺すると思います。しなかったらしなかったで、語調を変えて同じような言葉を続けます」
「それでも動揺しなかったら?」
「その時は……力で訴えましょうか」
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