72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 03:52:17.34 ID:NOUrG0Tf0
虫だけじゃなく近所の動物も手にかけていたという事が、私には信じられなかったし、それから何年も経った今、罪悪感どころか反省の色もない先輩がただ恐ろしかった。
そう、恐ろしかった。あまりの怖さに私は嘔吐感さえ覚える。
『だからね、それからもう生き物を[ピーーー]のはやめたんだ。生きたモノのお墓を作るのは悪い事だって教えられたから』
ソーダよりもバニラ、バニラよりもあずき。
「虫よりも動物……動物よりも……動物よりも」
「梓! しっかりしろ、大丈夫か!?」
「……りつ、せんぱい……わ、わたし……わたし……」
「だいじょうぶ、大丈夫だから。何も怖くないぞ、何も怖くない。よしよし」
「私……唯先輩が……怖いです……怖くて……怖くてたまらないです……」
律先輩に抱きすくめられ、それから背中をさすられた。
よしよし、大丈夫。大丈夫だから、と子供をあやすように律先輩は私を慰めてくれた。
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