8:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/31(月) 02:00:18.02 ID:FEAaW2qY0
「当たり……? どういうこと?」
「アイスを食べ終わった後に、棒に『当たり』が書いてあったら、買ったお店でガリガリ君と交換できるんだよ」
律先輩の言葉に、ムギ先輩の瞳がキラキラと輝いていた。
世間ではそれをムギの光と呼ぶ。
○○するの夢だったの〜、と同じく、超がつく程のお嬢様が庶民へ抱く不当な憧れを表す。
「す、すごいわ、アイスなのにクジになっているのね!? そ、それはどこに行けば買えるの?」
「別にどこでも買えるよ。コンビニにも売ってるし」
鼻息を荒げて興奮するムギ先輩。
多分、明日は冷凍庫がガリガリ君で埋め尽くされてるんだろうなぁ。
……。
……。
……。
案の定、次の日のティータイムはガリガリ君オンリーとなった。
「は、はやく食べましょう! ねっ!」
「そんな急いで食べるとお腹壊すぞ。こら、唯も真似しないの」
しかし、なんだ。
放課後、音楽室で一心不乱にガリガリ君をペロペロと舐めている女子高生っていうのも奇妙な図だ。
主催が本気モードだから、皆、何か喋るにもネタがない。
そんなに当たりが見たいのかな。相変わらず、唯先輩に負けず劣らず変なものに興味を抱く人だ。
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