過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 04:40:31.58 ID:NOUrG0Tf0
 間違った事、か。
 そもそもにして、最初から何もかもが間違いだったと言えなくもない。
 ムギ先輩が冷蔵庫を部室に持ち込んだことも、唯先輩がガリガリ君の話をしたことも、そしてそれにムギ先輩が興味を持ったことも。
 アイスの棒。あれさえなければ、こんなことにはならなかったんじゃないの? また皆でダラダラしたHTTを過ごせたんじゃないの?
 ああ、本当に、何もかもが間違いなんだ。
 最初のセミの墓が立った時点で、軽音部の皆で唯先輩を泣かせてしまえばよかったのだ。関係が壊れるとか、そんな小さなこと気にしてないでさ。

「何が間違いで、何が正しいか、私にはわかりません。わかりませんが、先輩達は何も心配する事無いですよ」

『……えっ?』

 後は全て私の仕事ですから、とだけ言って電話を切った。
 先輩の不安はよくわかる。不安で不安で仕方がないのだと。
 追い詰められた唯先輩が次に何をするのか、そんなこと、深く考えるまでもなく自ずと想像がつくものだ。
 そして……先輩たちが私に何を期待しているのかも。結局、そういう嫌な役回りは最後の最後で私にやってくる。
 嫌な役回りなのかな? この手で唯先輩に復讐を……いやいや、きちんと唯先輩を懲らしめてやる事が。
 さっきまではあんなにもその役目を渇望していたのに、今ではどうでもいいとさえ思えるのはなぜなんだろう。

 憂、ごめんね。でも、こればかりは仕方が無いよ。

 ……。
 ……。
 ……。


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