過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 05:46:21.59 ID:NOUrG0Tf0
「うん……怒らないで聞いてね」

 そう言って後ろを向いたまま、唯先輩がシャワーを止めた。
 足元はすっかり泡塗れになり、どう転んでも、立ち上がれる余裕は無い。
 
「……セミー太の墓とボー太の墓を作ったの、私なんだ」

 もう作らないって決めたんだよ。でもね、昔の事思い出したら急に、我慢できなくなっちゃったんだ。
 唯先輩、何を言ってるですか。
 そんなこととっくにわかってますよ。
 だから、こうしてあなたを殺そうとしてるんじゃないんですか。

「知ってますよ、そんなこと」

「……そうだったんだ。じゃあ、ムギちゃんのことも、もう知ってるんだね」

「えっ?」

「だからさ、ムギちゃんもお墓作って遊んでたってこと、知ってるんだよね?」

 ――何を言ってるんだろう、この人は。

 なんでこのタイミングでムギ先輩の名前があがるの? 意味わかんないし。
 っていうか、どういうこと? ムギ先輩もお墓遊びをしていた?

 シュルシュル、と手袋から弦が外れて、床に落ちた。

 ……。
 ……。
 ……。


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