過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 06:10:45.78 ID:NOUrG0Tf0
 口を押さえつけられた。怖くて頭がどうにかなりそうだった。
 噛み付こうと思っても、もの凄い力であごを掴まれていて、口を開く事さえ出来ない。
 なんで、なんでなんでなんでよ! なんでこんなことに……!
 どうして? ムギ先輩は変わった人だけど、まさか人殺しまでするなんて、そんなのって。
 今更、そんな疑問は白々しい。この現状、冗談で通じない今この瞬間が、ムギ先輩の狂気を証明してるじゃない。

「梓ちゃんもそう思わない?」

「うううっ!! むーっ!!」

「そっか。残念だわ」

 また首に白い手が伸びる。
 目玉が飛び出そうになって、次第に意識が真っ白に溶けていく。
 死ぬのかな。

「梓ちゃんのお墓は、あずきバーで作ってあげるね。好きだったでしょ、あずきバー?」

「ぐっ……ぅぅぅぅ……っ……」

「何本ぐらいがいいかしら……トンちゃんの時はちょっと趣向を凝らして、トンと十をかけて、10本立ててみたんだけど、気付いた?」

「……っく……くっ……っっ!!」

 死にたくない。
 やだよ……憂とあんなことやこんなことしたかったのに。どうしてこんなところで殺されなくちゃいけないのだろう。
 殺されたくない……殺されるなんてヤダよ。
 のんきなかんがえがうかんではきえた。もう意識があるのか無いのかよくわからなかった。
 
 ……。
 ……。
 ……。

 ――ムギ先輩の絶叫で私は白濁した世界から引き戻された。


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