49: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 15:56:14.64 ID:26HSSYhZ0
《村長宅・二階客間》
ベッドから上半身だけを起こしたその少女は、窓の外を見つめていた。
奴隷商人から命からがら逃げてきて、追っ手からの容赦ない攻撃に心身共にボロボロになった末、辿り着いたのがこの小さな小さな村だった。
いや、村と呼べるのかすらも怪しい。畑に、家が一つだけ。大陸の端の端の端に、ぽつんと存在する、隠れ村……?
自分たちの世話をしてくれた娘は、大急ぎで部屋を出て行ったので何も聞くことは出来なかった。
こうして寝かせて貰えているということは、家主は悪い人物ではないのだろう……。
いや、そうと決めつけるのは早い。回復したところで人売りに売り渡そうと思っているのかもしれない。
少女「…………」
少年「ねーちゃん……」
知らず顔の険しくなった少女に、共に逃げ出してきた弟――血の繋がりはないが、自身を慕ってくれていた子だ――が不安げな声を漏らす。
少女は彼を安心させるべく、笑みをその顔に浮かべて彼の手を握った。
――大丈夫、何が何でも守り抜くから。
勇娘「……さ、お父さん早く!」
騎士「だからいい加減に手を離せと……」
そんなときだった。急に客間のドアが開き、世話をしてくれていた娘と、鎧に身を包み兜で顔を隠した謎の人物が姿を見せたのは。
少女「……あっ」
騎士「……確かに目が覚めたみたいだな」
勇娘「でしょ? さ、おねーさん、色々聞きたいけど良いよね?」
115Res/57.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。