69:1 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/01(火) 22:01:03.58 ID:T78MvNgP0
ステイル「ちょっと待ってくれ…今、君は…」
ステイル「『吸血鬼』…確かにそう言った様に聞こえたが…」
姫神「…確かにそう言ったけど…?」
ステイル「馬鹿な…有り得な…いや、有り得るけど有り得ない!」
姫神の言葉に、ステイルがかぶりを振った。
―――『吸血鬼』
その言葉は『魔術師側(オカルト)』の世界に置いては特別な意味を持つ言葉だ。
『カインの末裔』たる『吸血鬼』が実在するとすれば、
『無限の魔力』を持つと伝承で伝えられるその『怪物』が実在するとすれば…
―――この世は既に何度も終わっていなければならぬ。
『無尽蔵の魔力』を持つと言う事は、
『魔術師』の世界では『無敵』であると言うに等しい。
『限りある命(モータル)』では『不死の命(イモータル)』には決して勝てない筈だ。
しかし、現に『吸血殺し』なんて代物が実在している以上、
逆説的に『吸血鬼』の存在を認めない訳にはいかない訳だが…
しかし今しがたこの少女に始末された存在が『吸血鬼』だとは…
ステイル「とても信じられない…今、君が殺した存在が『吸血鬼』だって!?」
姫神「信じたくないなら構わない。神父さん。でも。事実は事実」
上条「な…なぁ…」
ステイルと姫神の問答に、上条が割って入った。
上条の表情は真っ青で、どこか挙動不審なのは、
突然目の前で展開された『顔見知り』による残酷絵巻に、
どうやら上手く思考が追いついていないためらしい。
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