過去ログ - ライナ「ん? どこだここ?」霊夢「…………あんた誰よ」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/03(木) 20:00:12.68 ID:YUQ5R1NN0
一応>>1です。少しだけ書きます

――――貴方は世界から弾かれたの。――――貴方は世界からも嫌われたのよ。
             ――――貴方は化け物。    ――――世界から、そして自分からも見捨てられた存在なの。

 どこからか、女の声がする。

 そこは暗闇で、何も見えない。

 ライナは口を動かそうとするがまるで動かない、ならば腕を動かそうと右腕を動かそうとするが、やはりまるで動かない。

 女の声は一方的にこちらに話しかけてくる。

 ――――ねぇ寂しがりの悪魔さん、私は貴方を受け入れるわ、そう、この幻想郷だれもを受け入れる。
   ――――だから、そんなに泣かなくてもいいの、ただ受け入れなさい、自分の運命を、自分の場所を。
  
 女が何を言っているのかわからないが、ライナはまるで胸が締め付けられるような思いで、その声を聞く。

 ――――今はまだ、何を言っているのか分からないでしょうけど。
   ――――貴方は、いずれ分かるときがくる、その時、……その時貴方は選択するわ
     ――――だから、その時選択を間違えないように、この幻想郷を、この幻想郷を愛しなさい。

 そこまで言うと、女の声はどんどん遠ざかっていく。

 そこで、声は出ないが、口が動くようになった。

 ライナは、口だけでその女に問う。

 お前は誰だ? と

 何を言っているのかその女には分かったのか、 

 ――――ふふふ、ただの気まぐれの年長者よ、ただ単に、貴方の運命に同情して、そして幻想郷に恋して欲しくなっただけよ

 そう言って、それを最後に、女の声は聞こえなくなった。

 ――――そして、ライナは悪夢とも良い夢とも言えない夢から覚めた。


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