過去ログ - ライナ「ん? どこだここ?」霊夢「…………あんた誰よ」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 12:36:13.08 ID:Lz3CrPzM0
 >>49ナイスだ!! 俺も後でwikiでも見て復習してくる。
 それではちょっとだけですがご勘弁を

 これは、夢だな、とライナにはすぐに分かった。

 それは暗く、赤い世界で誰かの声がする。 

 ――化け物

 それはライナのの過去の夢。

 ――化け物!

 それは、ライナが言われ慣れた言葉。

 ――お前は存在してはいけない化け物だ!!

 あぁそんなのことは知っている、だけど、俺は……

 そこで、世界が歪み、暗くて赤い世界から、ローランドの城に変わる。

 ローランドの執務室、そこでは、何故か、フェリスとシオン、そして……ライナがいた。

 ライナは死ぬ死ぬと言いながらも、笑い、フェリスは何時もの無表情で団子を食べ。シオンはそんな二人を見て微笑む。 

 そんな、幸せな、覚えのない夢を見る。

 何なんだこれは、と思う。

 何なんだこれは、と思う。
 
 覚えがないのに、ライナは懐かしい思いと、悲しくなるような、苦しくなるような、何故か激しく胸を打つ。

 でも、でも、幸せだから、良いか、と思う。
 
 幸せな夢なら見続けていても良いか、と思う。

 でも、また、夢は変わる。また、夢は変わる。しかし、その夢はおかしい。何かがおかしい。

 何か、異物でも混ざっているかのような……そして、夢が変わる。

 そこには何故か、ローランドの軍がいて、シオンがいる。

 そして、そして、シオンが、シオンが手を振り上げ、言った。

 「撃て!! あのローランドの化け物を殺せ!! 」

 なんて、言う。
 
 なんだ、これは、何故シオンは泣きながら俺を殺そうとする? 何故シオンは……

 そこで、夢が、夢が、混ざっていく。混ざっていく。苦しかった。でも、幸せだった日常にも、混ざっていく。

 シオンも、フェリスも、イリスも、キファも、誰もかれもが言う。

 皆、言う。どの夢でも言う変わっていく夢でも言う。

 『お前は存在してはいけない化け物だ』と、皆言う。

 ――――そこで、そこで、ライナは。


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