過去ログ - 一方通行アゲハ霊夢「GANTZ……?」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/02(水) 00:18:31.42 ID:n+11PAlk0
 唐突に、軽い浮遊感が彼を襲う。


一方「――あ?」


 背中を軽く押された感触。急いで首を後ろに向けるとそこには――


一方(木ィ原だァ!?)


 一方通行を突き落としたのは顔に刺繍がある凶暴面の男、木原数多である。
 ハウンドドッグという暴走族集団で、つい最近一方通行と揉めたところだ。


一方(――どォやら俺の人生はここで終わりらしい。ありがたく思いやがれ三下。昨日の千円のツケは帳消しだ)


 周囲の空間がスローになる。彼は心の中では諦めつつも、奥底では目の前の人ごみを掻き分け、一人の黒髪が手を差し伸べしてくれると信じていた。
 そしてその願いは、まったく別の人間の再現によって叶うことになる。
 その黒髪の男は、必死に一方通行に手を差し伸べ、白い手を掴んだ。


一方(なンだコイツ。馬鹿じゃねェのか。こんな、万に一つも助かりっこない状況で、見ず知らずの俺を助けるなンざ――)


 黒いツンツンした彼の友人、上条当麻の姿が目の前の男に重なる。
 自分のことなど顧みず、いつも彼に手を差し伸べすヒーロー。その姿を最後に思い浮かべた一方通行の両頬から流れた一粒の涙は宙に舞い、そして―― 


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