過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 02:06:49.57 ID:1Mf5PgwZo
アニェーゼは尻餅をついた。今のに巻き込まれればただではすまない。
ところが、そのようにはならなかった。
「へへ、どうした」
目の前に上条当麻がいる。愛する人の射程範囲である。
アニェーゼは射程範囲に入れないような戦法に専念した。
石でも投げない限り、上条当麻の射程範囲は腕の長さに限られるからである。
そう、上条当麻を近付けさえしなければ、一方的に攻撃ができる。
だが、アニェーゼは上条当麻を[
ピーーー
]つもりはない。否、殺したくないのである。
ならば、上条当麻が命を張った戦い方をすれば、アニェーゼはそれを止めるであろう。
それが敗因である。
「どうして、無理に突っ込んできたのですか?命が惜しくないのですか?」
「お前なら止めてくれるのだろう」
「わ、私を試したんですか?」
「あぁ、そうだ。そうでもしないと…」
上条は近づく。腰が抜けてしまった所為もあるが、動かない。
動きたくないのである。
「…捕まえられないだろう?」
上条は蓮の杖を捕まえた。
蓮の杖を媒体に魔術を繰り出しているなら、蓮の杖を右手でつかめば、魔術は発動しない。
「だから、どうして…。邪魔しないで下さい」
「邪魔してやるよ。お前が自分を犠牲にするならな」
と、上条は左手を上げる。
殴られると思い、アニェーゼは怯えて目をつぶったが、挙げられた手はその頭にのせられた。
そして、アニェーゼはつぶった目を開け、上条に問いかけた。
「…私を嫌いにならないのですか?」
「嫌いになるわけねーだろ」
「どうして、どうして、嫌いになってくれないのですか…」
「オルソラを殺そうとしたのは許せないけど、みんなを救おうとしてお前なりに考えた結果だろ」
「ですが、どうやってこの状態を落ち着かせるのですか」
「どうにかしてやるよ」
アニェーゼは限界間近であった。もう、泣き崩れそうである。
「あてはあるのですか?」
「まぁ、どうにかなるだろう」
「あなたは卑怯です。私は、私はどうすればいいのですか?」
上条の胸板で泣き崩れるアニェーゼ。上条は少し困惑気味である。
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