過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/24(木) 02:19:17.11 ID:E3seTS0mo
-朝- 

「〜♪」

とある朝、上条当麻は朝食を作っていた。

「もう、7時半か…」

アンジェレネと同居を初めて、はや数ヶ月。
最初はとある事件で匿っただけであったが、
その事件が終わってもずるずると、同居生活をしていた。

「アンジェレネ、おい朝だぞ」

アンジェレネに声を掛ける。だが、そのアンジェレネは寝ていた。
確か彼女は上条よりも早く寝たはずだが、いまだ夢心地であった
だが、上条には学校がある。このまま寝かせたままにはできないのである。
起こそうとベットに近づいたら、アンジェレネが寝言を漏らした。

「当麻、ありがとう。大好きですよ」

寝言とはいえ、好きだとか言われると、恥ずかしいものである。
上条はその気恥ずかしさを誤魔化すため、
寝言を聞いていない事にして、先に朝食の用意をすまそうと踵を返した。

「だからね。当麻。次はあれが食べたい」

余計な一言である。上条には、先程の寝言が食べ物をたかるために言った言葉にしか聞こえず、
抱いていた幸福な気持ちが全て吹っ飛んでしまった。
もはや、慈悲など無い。叩き起こそうと思い立った。

「おいこら、アンジェレネ。起きやがれ」
「うんにゃぁ。当麻がまわるぅぅ」

別に特別なことはしていない。ただ、単純に体を揺さぶっただけである。
夢は主観である。夢の中で他人がまわるとなるとよっぽどのことである。
そのため、上条は夢の中の自分がどうしてまわっているのかは少し気になった。
とはいえ、今はそんな些細ことよりも起こすことが重要である。

「てめ、まだ起きないのか。こら、起きやがれ」
「…ん。おはよぅ、ございますぅ。当麻」

これが、上条家のいつもの日常の開始であった。


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