過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]
2011/03/17(木) 01:56:10.39 ID:odpna2bao
“コンコン”

「上条君。起きてる?」

ドアのノックとともに、姫神の声が聞こえた。

「あぁ、姫神か。今、起きたところだ」

姫神の声を聞いて、ルチアは座っていた椅子から立ち上がった。

「ご学友が来られましたし、私は席をはずします」
「お、おい。ルチア」
「いえ、邪魔になると悪いですから…」
「ルチア。ちょっと待て」

ルチアは病室に入ってきた姫神に会釈をして、そのまま病室から出て行った。

「ルチアさん。行ってしまったけど」
「呼び止めても、行っちまったし…」

何か、気をつかわせたようで言葉が続かず、微妙な沈黙が続いた。

「上条君。このイス。借りても良い?」
「あぁ。どうぞ」

この沈黙を続けるわけにもいかず、姫神は椅子を借りたいと申し出、それから脇にあったパイプイスを取って座った。
そして、上条に話しかけた。

「あなたも。相変わらずと思う」
「相変わらず?」
「あなたは彼女にお礼をいうべき。入院の手続きや学校への連絡まで。全て彼女がしてくれた」
「そうか」
「たぶん。入院してから。ずっと看病していたと思う」
「そうだな、お礼を言わないとな」

窓から外を眺めながら、上条はルチアの支えを強く感じていた。
先ほど怒らせてしまったのも、自分が無神経すぎたなと自省していた。
そして、上条はお礼と謝罪をちゃんと言うべきだなと思った。

…と同時に、姫神の言葉に少し引っかかった。

「…ちょっと待った。『ずっと』って、言ったよな。今、確か」
「ええ。言った」
「今、何月何日?」


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