過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 00:58:11.17 ID:1Mf5PgwZo
夕刻。右手にレジ袋、左手にマイバック。ツンツン頭の少年は学校帰りに買い出しを済ませていた。
「いやー。こういう日もあるもんだ。上条さん。感激」
珍しく、騒動に巻き込まれることもなく、自宅に着けたのであった。
「ただいま。インデックス。いるか?」
「おかえり、とうま」
「あら、おかえりでございますか」
上条は玄関を開けるなり、違和感を感じた。何か、おかしい。普段いない人物がいたのである。
なぜだろう、騒動の種に見える。上条はそう思いながら、買い物袋とマイバックを玄関横に置いた。
そして、目をつぶり、大きく深呼吸して、再度確認した。
…やはりいる。
「ちょっと幻覚が見えた気が…」
「あらあら幻覚が見えるのですか、お疲れなのでしょう。今日はお早めに休まられてはいかがでしょうか」
いまだ幸福の余韻に浸りたかった上条はこの事実を幻覚って事にしようとしたが、上手に返され、現実に戻された。
「…ちょっとまて、どうしてお前がここにいる。オルソラ!」
「お疲れですので、今日は私がご飯をお作りいたしましょう」
「それは悪いな。じゃなくて、どうしてここにいるんだぁぁぁ」
一瞬、オルソラの料理につられてしまった。確かにオルソラの手料理はおいしい。
とはいえ、今は現状をつかむことが重要である。料理はそれからで良い。
「何の目的でここにいるんだ?お前はロンドンにいるはずだろ」
「それはですね。逃げてきたのでございますよ」
逃げてきた。そう聞いて、上条はふざけたことをしている場合ではないと理解した。
まずは、オルソラから状況を聞こうとそう考えたのであった。
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