過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
1- 20
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]
2011/03/30(水) 01:03:50.23 ID:1Mf5PgwZo
土御門から事情を聞いた上条は、一息付けて自宅に戻った。
そして、ちゃぶ台を三人で囲み、今後のどうするかについてに話し合うことになった。

「とりあえず、事情はわかった。匿うことも問題はない」

上条としてはここに異論はない。
オルソラとの縁もあるが、上条の性格からして頼られて見捨てるということはできない。

「とうま」
「言いたいことはよくわかる。だが、待て」

インデックスが顔を膨らませ、抗議してくる。
嫉妬である。だが、嫉妬と考えてもらう方がまだ良い。
上条は食事の量が減る心配から来る苛立ち程度にしか考えてはおらず、
インデックスにとって、二重に辛いところでのある。

「で、他に頼るところはないんだろう?」
「はい、建宮さんがここなら安全だと」

(土御門の言う通りか)

まさに世界の暗部がどうも我が身を狙って、デタントになりかけている、客観的な証言である。

「不幸だ…」

おもわず、口に出してまう。この件に関しては、どうしようもないからである。
まぁ、その為にインデックスが自分の保護下にあっても、本格的に手出しはされないのということもあるが。

「不幸ですか…」

不幸と言われ、少し表情が暗くなった。迷惑ではないかと思ったからである。
上条はそれを見て、慌てて言葉を続けた。

「そうじゃない。このどうしようもない俺の境遇に頼らなくちゃいけないことだ」

言い訳のようにも聞こえるが、自分の不幸で他人が巻き込まれるのは避けたいと思っており、
不幸と言って、悲しい顔をされるのは非常に辛いところがある。

「とうま。つまり、オルソラといっしょに住むと言いたいんだね?」

だが、その慌てようを見て、インデックスは上条を睨んでくる。

「仕方ないだろう?他にやりようがない。オルソラを追い出すのか?」
「ううう…」
「というわけだ、オルソラ。今後どうなるかはわからないが、この家にいくらでも住んでくれ」

唸るインデックスを脇目に結論を上条はオルソラに伝える。

「本当にありがとうございます」

深くお辞儀をするオルソラ。暗かった表情に光がともり、上条はほっとする。
対して、インデックスは頭では納得しているが、どうも不満である。
なまじ、頭が良いだけに納得しなきゃならないことが分かるからである。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
109Res/101.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice