過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 01:35:58.18 ID:1Mf5PgwZo
「なぁ、オルソラ」
「はい、なんでございましょう」
おんぶをしてもらって、少しして上条は口を開いた。
「この前の騒動だけどさ、俺がオルソラと同じ立場なら、俺も同じ事をしたと思う」
「…どうしてでございますか?」
今はこれ以上、言葉をかけられたくなかったが、その理由が気になり、おそるおそる聞き返した。
「みんなには怒られるかもしれないけど、俺はそれが正しいと思うからさ」
法の書の時もそうだった。彼は自分の信念で助けに来たのである。
後から聞いたが、自分の周りの全てを敵に回してでも助けようと考えたらしい。
そこで、思い出した。彼に好意を抱いたのは、彼の信念からだったということを。
もし、自分を助けた理由が自分に好意を抱いたからだとしたら、彼に好意を抱いていたとは思えない。
だから、助けた理由に好意を求めその答えに落胆したこと自体がおかしかったことに、オルソラは気付いた。
「もう少し甘えてもよろしいでしょうか?」
「やっぱり疲れていたんだな」
相変わらず真意は伝わらないが、これはこれで良いのではないかと思う。
オルソラは言葉に甘えて、更に首に腕を絡めて、体重を上条にゆだねる。
上条はオルソラのことをなんとも思っていないようである。
けれど、今はこの幸せをかみしめたかったのである。
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