過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 01:56:50.41 ID:1Mf5PgwZo
上条はインデックスと一緒に町中を駆ける。駆けながら、今回の事情を伝える。
「にしても、誰も出てこないな?」
「そうだね。何かを企んでいるのかも?」
上条とインデックスは、アニェーゼ達が上条達の追跡があると確実に読んでいるとみている。
ならば、なんらかの迎撃があるはずである。だが、それがない。そこに違和感を感じるのである。
そう疑問に思いながら、土御門から貰った情報を元に、道を進む。
「ここを右だ。この公園を突き抜ける」
「とうま、この公園。なにかおかしい」
「魔術師か?」
「うん。そうかも。多分人払いを…」
左で走るインデックスが『魔術師』と言う単語を発したためを振り返った。
その直後、人の気配を感じた。
「早かったですね。少年」
「誰だ!、って、ルチア、アンジェレネ!」
ルチアとアンジェレネが公園の中にいた。おそらく足止めである。
「お久しぶりですね」
ルチアとアンジェレネ。見知った顔である。
互いのこともある程度は知っている。ならば、伝える言葉は僅かで良い。
「俺たちが何をしに来たかは、知っているな?」
「はい」
「邪魔するなら、無理にでも通るぞ」
一応は馴れ合った仲であるが、時間がない。
上条は、あえて敵愾心が激しく伝わる言い方をした。
「どうぞ、ここを通り下さい」
「はい?」
上条は驚いた。敵であると思ったルチア達が素通りさせてくれるからである。
「シスター・オルソラを討つとは奇縁ですが、シスター・アニェーゼの為にも討ってほしくありません」
「よく解らないが、お前達はアニェーゼを止めたいと」
「そうです」
オルソラを討つつもりはないと、だがそこで一つの疑問が出てくる。
「アニェーゼを止めたいなら、お前達はどうして止めなかった?」
「私達では無理です。シスター・アニェーゼを止められるのはおそらくはあなただけですから」
淡々とルチアは答える。
「どういうことだ?」
「話は後で聞きます。今は時間がありません」
上条はここでその理由を聞きたがったが、時間がないのは事実である。
訴える言葉とその顔に嘘は見られない。ここはルチアを信じようと思った。
「わかったぜ、後で話を聞かせろよ」
無言で頷く。
「じゃぁ、とうまいくよ」
「あなたが行くと面倒なことになりますから、ここで足止めさせていただきます。
もともと人払いをしたのは少年以外の人間を通さない事が目的ですから」
「それについては、拒否するよ」
ルチアの申し出に拒否するインデックス。
「ルチア?」
自分を通過させて、インデックスを足止めする。
罠かとおもったが、その表情に裏は見えない。
「大丈夫です。足止めするだけですから。邪魔しないよう縛りはしますが、危害は加えません」
「いや、しかし…」
「急いで下さい。シスター・アニェーゼは本気です。シスター・オルソラを殺害しようとしています」
「あ、あぁ」
語気を荒げて言うルチア。そんな彼女に気圧されて、おもわず曖昧な返事がでてしまう。
「インデックス。すまんが、先に行く」
「とうま…」
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